嫌いな野菜が好きになる!?子どもと一緒につくれる簡単料理レシピ

子どもといっしょに作れる簡単野菜レシピ

8月31日は、「野菜の日」。トマトやトウモロコシ、オクラ、ズッキーニ...彩り鮮やかな夏野菜がおいしい時季ですが...「子どもが野菜を食べない」と悩めるお父さんお母さんは多いはず。苦手な野菜を食べるきっかけのひとつは、子ども自身が料理をすること。そこで今回は、子ども料理研究家®の武田昌美さんに「子どもがつくれる」「野菜がきっと好きになる」料理を教えていただきました。

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子どもと料理をするときの3つの心得

野菜は食べてほしいけれど、それ以前に子どもといっしょに料理をするとケガや火傷が心配、キッチンが散らかる、途中で飽きそう...などなど悩みはつきないもの。武田昌美さんは2児の母であり、2歳から通える料理教室の先生。まずは子どもが(大人も!)楽しく料理をするための心得を教えてもらいました。

子ども料理研究家®の武田昌美さん
子ども料理研究家®の武田昌美さん。年間2,000人の子どもたちが通う料理教室「リトルシェフクッキング」代表。テレビ出演や雑誌・Webメディアの連載も多数。著書『まほうのレシピお菓子編』『賢い子は料理で育つ』(いずれも春陽堂書店)。

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心得1.材料は大人が計量しておく

子どもと一緒に計量すると"あと◯g?"と算数の話にそれたり、狭いキッチンで道具を出し入れしたり、料理を始める前から大人も子どもも疲れてしまうので事前に量っておきましょう。お弁当用の使い捨て紙カップを活用すると洗い物も少なく済みます。

心得2.子どもサイズの調理道具を揃える

子どもの手に合ったサイズのボウルや包丁を使うと作業がしやすくなり、刃物でケガもしにくくなります。食卓に座らせて作業させるのもおすすめ。キッチンと違って過ごし慣れている環境なので、子どもが心を落ち着けて料理できますよ。

心得3.1人分の分量でつくる

子どもの小さな手でつくりやすい、1人分の分量がおすすめです。きょうだいがいるときも1人ひとつずつつくればケンカの原因にもなりません。

 

【野菜レシピ①】夏野菜たっぷり"お絵描きフォカッチャ"

はじめに紹介するのはネーミングからしてワクワクする"お絵描きフォカッチャ"。パン屋さんの気分で生地をこね、キャンバスに見立てたフォカッチャに野菜で自由に絵を描きます。ベーキングパウダーを使うのでパンと違って発酵の待ち時間もナシ!子どもが飽きないうちにできあがります。

【材料(1人分)】

お絵描きフォカッチャの材料

●強力粉・・・50g
●薄力粉・・・10g
●上白糖・・・小さじ1
●粉チーズ・・・小さじ1
●ベーキングパウダー・・・小さじ1/4
●塩・・・少々
★ヨーグルト・・・20g
★米油・・・小さじ3
★水・・・15cc
米油・・・小さじ1
塩・・・少々
お好みの野菜(アスパラガス、オクラ、ミニトマト、オリーブ、コーン缶、ズッキーニ、黒ごまなど適量)

【おすすめの調理アイテム】

お野菜フォカッチャにおすすめの調理アイテム

左から
マサヒロ 子供包丁ウサギ 3,300円(税込)
プラス フィットカットカーブ 料理はさみ 1,980円(税込)
ののじ ワッフルピーラー 1,100円(税込)
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【つくり方】

1:野菜を切る。ズッキーニは〈ののじ ワッフルピーラー〉でワッフル状に。アスパラガスははさみで5cm程の長さにカット。オクラとミニトマト、オリーブは包丁で輪切りにする。

ののじ ワッフルピーラー でズッキーニをワッフル状にする
ひとつ持っておくと便利な飾り切りピーラー。縦と横に角度を変えて削るだけで、野菜がおしゃれなワッフル状に!
お絵描きフォカッチャの野菜を切る
細長い野菜は料理用はさみを使うと簡単。包丁は小さな手で握りやすく、刃先が丸くなった子ども用を使いましょう。切りにくいプチトマトは楕円形のものを選んで。

2:ボウルに●を入れゴムベラで均一になるように混ぜる。

ゴムヘラで生地を混ぜる
最初から手が汚れないよう必ずゴムベラかスプーンで混ぜましょう。

3:2に★を加えてゴムベラで混ぜ、粉っぽさがなくなったら手でまとめる。

お絵描きフォカッチャの生地を混ぜる

グーの手で生地を折りたたむ
グーの手でパンチして半分に折りたたむ作業を繰り返すと、生地が手に付かなくてGOOD!

4:ボウルから生地を出し、表面がなめらかになるまでこねる。

手の腹を使い、のばして半分にたたむ
手の腹を使い、のばして半分にたたむ作業を繰り返し、子どもが満足するまでこねましょう。こね台がないときは開いた牛乳パックで代用しても。

5:天板にクッキングシートを敷き、生地を15×10cmの長方形にのばす。車やお花など好きな形にしてもOK。

天板にクッキングシートを敷き、生地をのばす

6:表面に米油を塗り、お好みの野菜で絵を描く。

天板の上で生地をのばしてから野菜をのせる
描いた絵を崩さずそのままオーブンに入れられるように、天板の上で生地をのばしてから野菜をのせましょう。

7:岩塩をふりかけ、予熱した200℃のオーブンで約13分焼く。

お絵描きフォカッチャ

完成!焼き立ての香ばしい香りと、楽しい見た目に思わずにっこり。自分で切ってのせた野菜に愛着がわき、苦手なことを忘れて食べてくれるはず。

 

【野菜レシピ②】にんじんがスイーツに変身!"キャロットケーキ"

子どもが苦手な野菜の代表格"にんじん"も、スイーツにすることでぐんと食べやすくなります。また「子ども=スパイスが苦手」と大人は思いがちですが、意外と子どもはスパイスに興味を持っているもの。甘い香りのシナモンは親しみやすいので、この機会にトライしてみては?

【材料(1人分)】

キャロットケーキの材料

卵・・・1個
きび砂糖・・・大さじ2
米油・・・大さじ2
●薄力粉:大さじ3
●強力粉:大さじ2
●ベーキングパウダー・・・少々
●シナモンパウダー・・・小さじ1/2
●ナツメグ・・・少々
にんじん・・・20g
くるみ・・・10g(170℃のオーブンでローストし砕く)
レーズン・・・10g

〈チーズフロスティン〉
クリームチーズ・・・30g
粉糖(溶けるタイプ)・・・10g
レモン汁・・・少々

【おすすめの調理アイテム】

キャロットケーキおすすめの調理アイテム

(左から)愛工業 Qシリーズ 
プロテクター 451円(税込)
スライサー千六本 902円(税込)
商品ページはこちら>> 

1:にんじんはスライサーで千切りにする。

にんじんをスライサーで千切りにする
むずかしい千切りもスライサーを使えばラクラク!プロテクターがあれば指を切る心配もありません。

2:ボウルに卵を割り入れほぐす。

ボウルに卵を割り入れほぐす
子どもは殻にヒビが入った瞬間に焦ってしまうので、ボウルを身体に近づけ「ボウルの中に割って入れる」ことを伝えましょう。殻にヒビを入れるときは、角ではなく平面を使うとヒビが大きくなり万が一殻がボウルに入ってもすぐ取り除けます。

3:きび砂糖を入れてしっかりと混ぜ、米油を加えてさらに混ぜる。

きび砂糖、米油を加えて混ぜる
きび砂糖が飛ばないよう泡だて器をゆっくり動かしましょう。ぐるぐる回すのではなく左右に動かすとよく混ざります。

4:にんじんを加えて混ぜる。

にんじんを加えて混ぜる

5:●をふるい入れて粉っぽさがなくなるまで混ぜる。

粉っぽさがなくなるまで混ぜる
片手でざるを持ち、もう一方の手で粉を入れるのは子どもには難しいので、ゴムベラを支えにざるを置くと◎。そのまま手で混ぜるようにふるうと粉がこぼれません。

6:くるみ、レーズンを加えて全体を軽く混ぜる。

くるみ、レーズンを加えて軽く混ぜる。

7:型に流し入れ、予熱した180℃のオーブンで約16分焼く。

型に流し入れ、オーブンで焼く。
ボウルを両手で持たせ、傾けて型に流し入れましょう。横から大人がゴムベラやスプーンを使ってサポートを。型は紙コップを使うと手軽です。

オーブンに入れる

8:室温に戻したクリームチーズに、粉糖とレモン汁を加えてなめらかになるように混ぜる。粗熱をとったキャロットケーキに塗る。

クリームチーズに粉糖とレモン汁を加えて混ぜる。

クリームチーズをのせる
ケーキの膨らんだ部分が見える程度に紙コップを切ると見栄えがよくなります。

キャロットケーキ

ボウルひとつで、特別感のあるカップケーキのおやつが完成!しっとりふんわりした食感と優しい甘さで、にんじんをおいしく食べられます。

「子どもは野菜そのものが嫌いな訳ではなく、食感や味付けが苦手なことがあります。調理法を変えたり、好きな味にすることで食べてくれることもありますよ」と、武田さんから心強いアドバイスをいただきました!

 

おわりに

野菜が嫌い...と分かっていてもどうにか食べさせたいのが親心...。子ども自身が料理をすることで野菜に親しみを感じたり、新しいおいしさに気付いたり、調理器具の使い方を覚えたりとたくさんの学びがありそうです。ぜひ親子でつくってみてくださいね。

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